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神奈川大学給費生試験(理系学部) 数学の攻略

神奈川大学の給費生試験は、合格すると4年間で最大880万円の返還不要の奨学金の給付を受けられる試験です。
一般選抜で神奈川大学を志望している人にとって、

①受験回数が増える。
②試験日が12月上旬と早く他の試験と重なりづらい。
③給費生として合格できない場合でも成績により一般合格となる場合がある。

というメリットがあり、必ず受験したい試験です。

 

【試験の概要】

試験時間:90分
配点:150点

 

大問3題の構成です。大問1は小問集合の空欄補充式で、大問2と3は記述式です。
大問のうち2つが記述式ですので、普段の学習から数式以外の部分までこだわり、論理的に筋の通った解答を書くことができるように練習しておきましょう。

 

【大問別分析】

大問1

様々な内容から小問が7題出題されています。複雑な問題は出題されていないため、30~35分程度で全問正解することが求められます。
(7)は区分求積法の考え方を用いる問題ですが、解法が浮かばない場合は飛ばすことになる問題です。しかし区分求積法の考え方を用いる問題は明治大学など他の大学でも出題されていたので、しっかりと学習しておきましょう。

大問2

三角比を含む関数の増減表をかき、極値や最小値を求める問題です。「t=cosx」と置換することが指定されているため、2倍角の公式を用いて式変形ができれば微分自体も難しくはありません。15~20分程度で全問正解することが求められます。

大問3

x軸の周りを回転させてできる立体の体積を求める問題です。(2)はlogの積分ですので、部分積分を考えると思いますが、部分積分を2段階しなくてはいけませんので、少し大変です。積分範囲や計算の一部分が(1)と(2)で出題されていますので、段階を踏んでいくことができていれば(3)の体積を求める計算自体はそこまで煩雑にはなりません。しっかりと図をかいて、積分範囲などを間違えないように注意しましょう。20~25分程度で解答したい問題です。

 

全体の難易度は一般入試と同水準であり、教科書や教科書傍用の問題集をしっかりと学習していれば対応できる問題がほとんどです。例年、特に微分積分からの出題の割合が多い傾向があります。2023年もすべての大問で微分積分の内容が出題されていましたので、微分積分の内容は重点的に学習しておきましょう。

 

 

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