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【大学受験】 総合型・学校推薦型選抜の仕組みとポイント

新年度で新しい環境になり、ワクワクした気持ちで新年度を迎えているお子様も多いのではないでしょうか。私も生徒からどの様な話を聞くことができるか、どの様な変化があるかなどを楽しみに授業に向かっています。

新高校3年生となり大学受験を意識する人は多いと思いますが、1・2年生はまだまだ先の話だと思っている人が多いのではないでしょうか。
しかし近年は大学受験の仕組みは多様化していて、高校1・2年生から大学受験を意識していないと選択肢が減っていってしまいます。またここ数年で呼称が変わったものなどもあり、とても複雑に感じている人もいると思います。
そこで今回は高校3年生はもちろん、1・2年生も知っておくべき「推薦」と呼ばれる入試方式の中で代表的な方式について改めてまとめてみます。

 

①総合型選抜(2020年度入試までAO入試と呼ばれていた)

大学側が示す「求める学生像(アドミッション・ポリシー)」に対して、学生側が「その大学でこんなことを、この様に学びたい」という意欲や入学後の目標をアピールし、それを総合的に評価する入試方式です。出願時期や出願できる回数、他の大学と併願可能であるか、学校長の推薦が必要かなども大学ごとに異なりますので、願書などをよく確認する必要があります。

【出願資格】

「アドミッション・ポリシーの理解」と「高校3年間の評定平均〇〇以上」といった条件がある大学が多いです。中には「資格の取得」や「大会の入賞」を条件とする大学もあります。

【出願期間】

例外的な大学もありますが、9月~10月が出願期間である大学が大多数です。

【試験内容】

大学ごとに様々で、書類提出、面接や論文、プレゼンテーションなどが多いです。2021年度入試からは評価方法に共通テストを含む教科・科目に係るテストなどによって学力を確認する評価方法を活用することが多くなりました。

 

②学校推薦型選抜(2020年度入試まで推薦入試と呼ばれていた)

高校の学校長の推薦を受けることで出願できる入試方式です。大きく分けて「指定校推薦」と「公募制推薦」の2種類があります。また総合型選抜と比べて、専願であることが多くなっています。

 

②ー1 指定校推薦

大学が指定した高校の割り当てられた人数だけを各高校が推薦する制度です。割り当てられた人数以上の応募があった場合は、高校内で選考を行って推薦者を決定します。選考は「3年間の評定平均が高い」、「欠席・遅刻・早退が少ない」、「課外活動に熱心に取り組んでいる」といったことを総合的に評価する高校が多いです。一般的に、高校の中で推薦者となり大学に出願ができれば合格の可能性はかなり高いです。

【出願資格】

「高校3年間の評定平均〇〇以上」、「3年間の欠席〇日以内」といった条件がある大学が多いです。中には「特定の科目の評定平均〇〇以上」といった条件がある場合もあります。

【出願期間】

10月~11月が出願期間である大学がほとんどです。

【試験内容】

書類提出と面接を課す大学が多いです。近年は論文や基礎学力検査などを課す大学も増えてきています。

 

②ー2 公募制推薦

大学の求める条件を満たしていれば、どの高校の生徒も出身高校長の推薦を得ることで出願できる制度です。何人でも出願することができるので、指定校推薦に比べると合格する難易度は高くなります。

【出願資格】

「高校3年間の評定平均〇〇以上」、「3年間の欠席〇日以内」といった条件がある大学が多いです。また「〇〇検定〇級合格者は評定平均△△以上でよい」といった条件を設定している大学もあります。

【出願期間】

10月~11月が出願期間である大学がほとんどです。

【試験内容】

「小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績など、または共通テストのうち少なくともいずれか1つ」を活用することが必須となったため、それらを組み合わせた試験になっています。それらの試験を通して高校での活動や受験生の人柄や意欲などが総合的に評価されます。

他にも「スポーツ推薦」、「課外活動推薦」など様々な推薦方式がある大学もあります。数年前から上記の様な「一般選抜」以外の方式で大学に入学する人の割合が、国立大学で17%程度、公立大学で30%程度、私立大学で57%程度といった状況です。今後この割合はさらに増えていくとも予想されています。そのため「こういった仕組みを知らない」、「高校の成績が足りない」といった理由で、このような仕組みを利用できないと大変不利になってしまいます。

早い段階からコツコツと学習し、大学の情報をしっかりと収集し、自分の状況や特徴に合った受験方式を選ぶことができる状況を作っていきましょう。

 

 

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