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2023年共通テスト数Ⅱ・B 設問別難易度分析

第1問

[1]

三角比の不等式を満たすxの値の範囲を求める問題です。問題文に合わせて加法定理などを適用していくことで解き進めていくことができます。範囲を変形したり、合わせたりすることはミスが起きやすい部分ですので、注意は必要です。

[2]

対数の基本部分や背理法の手法を確認するような問題です。特に難しいことはなく、問題文に沿って考えていけば解答できる問題です。

 

第2問

[1]

円錐の内側に作られる円柱の体積の最大値を考える問題です。(1)で考えた3次関数の最大値を利用すると、(2)で円柱の体積の最大値が求まります。(2)で円柱の高さをxの式で表すことができれば解答できます。

[2]

開花時期を予測するために積分を利用する問題です。問題の設定文が長いため、設定を理解することに時間が必要かもしれませんが、計算などは難しいものがなくミスにさえ気を付ければ答えることができる問題です。

 

第3問

「確率分布」の単元から「二項分布」や「正規分布」の知識を問う問題です。この単元を扱わない学校もありますが、内容自体は教科書レベルの問題です。基本性質をしっかりと理解し、演習などを行っていたのであれば解答できる問題でした。

 

第4問

複利の計算を数列や漸化式を用いて考える問題です。設定自体はよくありそうな設定なので、類似の問題を見たことがあったかもしれません。年の初めの状態と終わりの状態の認識を間違えたりしなければ、あとは数列や漸化式の教科書レベルの知識が身についていれば解答できる問題でした。

 

第5問

三角錐を題材にしたベクトルの問題です。内積の計算が中心となっています。問題文に書いてある内容を式にする、書いてある式を選択肢の形に変形するといったことが主な内容です。当てはまる式や文を選ぶ形式も多いため、式を変形していく方針を比較的決めやすい問題でした。

 

数学Ⅰ・Aと同様に昨年と比較すると、大分取り組みやすい試験になったように感じました。相変わらず、「問題文を読む」、「設定を理解する」ということに時間が必要な問題も見られますが、数学的に高度なことを求められる問題はほとんど無いように思います。共通テストの傾向として、「あまり複雑な計算などは必要とせずに思考力・判断力を問う問題」が増えていくので、そういった形式の問題に慣れておくことが大切です。来年度以降に共通テストを受験する人は、しっかりと過去問などに取り組んでおくことがとても重要になりそうです。

 

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