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2023年共通テスト数Ⅰ・A 設問別難易度分析

第1問

[1]

絶対値を含む1次不等式に関する問題です。基本的な内容であり、問題に書かれている注意すべき部分に従っていけば解答にたどり着けます。

[2]

(1)は円に内接する三角形に関する問題です。図を描きながら、三角比に関する性質や公式を当てはめていけば解答できます。
(2)は球面上の4点を頂点とする錐体の体積に関する問題です。(1)と同様に基本的な性質や公式を利用しますが、空間図形になることで図をイメージすることが難しくなりがちです。点Hが△PQRの外心であること、球の中心が線分TH上にあることを把握できるかといった図形の理解が解答のポイントになっています。最後の三角錐TPQRの体積を求める問題は、この試験の中では難しいものでした。

 

第2問

[1]

「データの分析」の基本的な事項を確認するような問題です。問題文を読み進めていくことに苦労するかもしれませんが、実際の計算量は多くなく、この単元の基礎的な知識があれば解答できる問題でした。

[2]

バスケットボールのシュートの軌道を考察する問題です。こちらも[1]と同様に問題文を読み進めていくことに苦労する問題です。2次関数の基礎的な知識があれば解答できる問題だと思いますが、使用する値や式がやや煩雑ですので計算ミスなどには注意が必要でした。

 

第3問

ひもで繋いだ玉への色の塗り方の総数を考える問題です。(1)~(5)はルールに従って考えていけばよく、それほど難易度は高くないと思います。
(6)は(5)と同様に考えればよいと気が付くことができるかが解答のポイントでした。

 

第4問

長方形を敷き詰めてできる長方形や正方形について「整数の性質」を利用して考える問題です。ほとんどの問題が、2数の最大公約数と最小公倍数を求めることで解答ができます。そうではない問題も問題文に書かれていることをそのまま式で表すことができれば、答えが見えてくるような問題でした。

 

第5問

問題の手順に従って、円と直線を描いて考えていく問題です。円周角の定理や円に内接する四角形の性質を考えることで、同一円周上にある点を見つけて進めていきます。
特に(2)は同一円周上にある点を見つけることができたら、その部分だけを別の図に描き出してあげた方が、情報を整理して考えやすかったと思います。

 

【総括】

全体的には昨年と比較すると、大分取り組みやすい試験になったように感じました。過去問として解く場合は、第1問の[2]、第4問、第5問の最後の問題あたりがやや難易度が高く、他の問題は時間があれば解けるといったレベルの問題でした。

 

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