ひかり学院の大学受験・高校受験情報

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2019年神奈川県公立高校入試 県東部地区の状況

県全体の実質倍率は1.19倍、県東部では1.26倍

2019年の神奈川県公立高校入試の実質倍率は、県全体では1.19倍でした。
昨年は1.20倍でしたので、横ばいの状態です。
募集定員を100人とすると、119人が受検したことになりますので、合格率は100÷119×100≒84.0%
になります。8割以上の受検者が合格する計算です。
では、当塾の展開する横浜市鶴見区港北区川崎市川崎区から通学しやすいエリアにある高校の状況はどうでしょうか。
倍率は1.26倍まで上がり、合格率は79.1%です。
昨年よりは下がりましたが、今でも人口増加が続く地域も多く、県全体に比べると厳しい戦いになっています。
学校別の状況は、以下の表にまとめてみました。

  実質受検者 合格者
(定員)
実質倍率 合格率 昨年倍率
横浜翠嵐 659 358 1.84 54.3 1.83
川和 437 318 1.37 72.8 1.46
横浜サイエンスフロンティア 296 238 1.24 80.4 1.52

神奈川総合

(個性化)

288 162 1.78 56.3 1.42

神奈川総合

(国際文化)

155 91 1.70 58.7 1.40
市ヶ尾 531 398 1.33 75.0 1.18
393 268 1.47 68.2 1.38
港北 417 358 1.16 85.9 1.33
元石川 465 358 1.30 77.0 1.30
鶴見 383 318 1.20 83.0 1.31
岸根 405 318 1.27 78.5 1.23
荏田 417 398 1.05 95.4 1.27
城郷 344 318 1.08 92.4 1.34
新栄 390 358 1.09 91.8 1.24
新羽 467 398 1.17 85.2 1.29
鶴見総合 352 258 1.36 73.3 1.28
白山 297 278 1.07 93.6 1.22
新城 373 268 1.39 71.8 1.49

市立橘

(普通)

292 198 1.47 67.8 1.17

市立橘

(国際)

46 39 1.18 84.8 1.82
住吉 517 358 1.44 69.2 1.25
市立高津 335 278 1.21 83.0 1.45
県立川崎 277 225 1.23 81.2 1.15
川崎北 383 318 1.20 83.0 1.18

市立川崎

(普通)

43 38 1.13 88.4 1.08

市立川崎

(生活科学)

44 39 1.13 88.6 1.15

市立川崎

(福祉)

35 39 0.90 100.0 1.13

市立幸

(普通)

90 78 1.15 86.7 1.35

市立幸

(ビジネス)

136 158 0.86 100.0 1.25

大師

213 228 0.93 100.0 1.00
光陵 438 278 1.58 63.5 1.44
横浜平沼 469 318 1.47 67.8 1.24
保土ヶ谷 321 318 1.01 99.1 1.14
みなと総合 328 232 1.41 70.7 1.31

横浜商業

(商業)

241 199 1.21 82.6 1.32

横浜商業

(国際)

73 35 2.09 47.9 1.34

神奈川工業

(機械)

85 78 1.09 91.8 1.09

神奈川工業

(電気)

130 118 1.10 90.8 1.16

神奈川工業

(建設)

91 78 1.17 85.7 1.03

神奈川工業

(デザイン)

41 39 1.05 95.1 1.13

川崎工科

237 238 1.00 100.0 1.00

向の岡工業

(機械)

72 75 0.96 100.0 1.15

向の岡工業

(電気)

71 78 0.91 100.0 1.03

向の岡工業

(建設)

83 78 1.06 94.0 0.97

川崎総合科学

(建設工学)

51 40 1.28 78.4 1.53

川崎総合科学

(総合電気)

42 39 1.08 92.9 1.38

川崎総合科学

(電子機械)

60 40 1.50 66.7 1.38

川崎総合科学

情報工学

54 40 1.35 74.1 1.58

川崎総合科学

(デザイン)

61 39 1.56 63.9 1.23

川崎総合科学

(科学)

38 39 0.97 100.0 1.13
合計 12466 9856 1.26 79.1 1.30
           
全県     1.19 84.0 1.20

 

実質倍率が1.3倍以上を赤表記、1.1倍以下を水色表記としました。
上位校・人気校は当然のように2年連続で1.3倍以上になっています。
1.1倍以下になった高校でも、前年は1.3倍以上で前年の人気を背景に今年度は敬遠されるという、いわゆる隔年現象が起きている学校も見られますので、そうした学校では、むしろ来年は人気になる可能性が高いです。
一方、2年連続で1.1倍以下、特に定員割れしている高校は下位校に集中しています。
「公立校ならどこでも良い」というのであれば入れる高校はありますが、行きたい高校があるのでしたら、志望校の状況をしっかり把握しておきましょう。

私立高校無償化の影響

神奈川県でも、昨年より私立高校の授業料補助制度が始まりました。
東京都では、この制度により私立を選択するご家庭が増えていますが、神奈川県では

・所得制限が590万円であること(東京都は760万円)。
・対象は県内の私立高校に限られること。
・授業料以外の施設費などは対象にならないこと。

などから、東京都ほど大きな影響は出ていません。
一番影響を受けているのは下位校で、私立の方が面倒見が良いという理由から私立に流れるご家庭が増えていて、それが定員割れもしくは低倍率に繋がっているようです。

一方で、「公立に不合格なら私立でもOK」という気持ちで、これまでより公立は安全策を取らずにチャレンジしやすくなりましたので、自分の実力に見合った高校を選びやすくなったとも言えます。
そうなると、中位校以上にはこれまでより更に人気が集中する可能性があります。

必要なのは内申点に頼らない「得点力」

神奈川県公立高校入試の制度上、志望校選択においては内申点の影響が大きくなりますが、内申点定期テスト以外の要素も加味された総合評価であり、また全中学校で完全に同じ基準では評価されていないので、内申点はお子様の実力を正確に表すものではありません。(もちろん、一定の信頼を置ける基準ではあります。)
入試で成功するためには、内申点を稼ぐことと併せて、いつでも確実に点数を取れる「得点力」を磨くが重要ですが、得点力は問題演習でしか培うことはできませんので、
1日1ページは問題を解くなど、「勉強の量」を決めて学習すると良いです。(その際、楽過ぎない量を設定してください。)
入試レベルの問題まで取り組めるようになり、併せて模試も受験することが理想です。あとになって「あの時もっとやっておけば良かった」ということにならないよう、早めの取り組みをしましょう。

 

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