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「正しい音読の方法」とは?~国語力をつけるために大事なこと~

「うちの子、読解が苦手なんです。」
という保護者様の声はよく耳にします。
実際、生徒たちの多くは長文の読解が苦手だったり、記述問題には手が出せなかったりしています。根本にあるのは「国語力不足」です。

国語力とは何でしょうか。
読み解く力、文法の知識、語彙力などをトータルしたものが国語力で、その中でも最も大事なのが「語彙力」だと私は考えます。
文章を読んでいて、そこに書いてある言葉の意味が分からなければ、問題を解くことが出来ません。英語で、単語の意味が分からないために文が読めないのと同じです。
しかし、国語が苦手な子の多くは、分からない漢字・言葉などを読み飛ばしてしまっているのが実情です。

それを防ぐのに有効なのが「音読」です。小学校の宿題でもよく出されていますね。
しかし、日々の課題になっていると「やっつけ仕事」で終わらせていませんか。
せっかくお子さんが音読しているのに、晩御飯の準備をしながら聞いている、という状態では、音読の効果はありません。
音読を通して国語力を高めるのに重要なのは以下の点です。小学校低学年のうちから取り組み始めるのがベストです。
中学生でも間に合います。親子関係が良好に保たれている場合は、是非取り組んでください。

①お子さんの隣に座り、読んでいるものを一緒に読む。
これにより、読み飛ばしや読み間違いに気づくことが出来、アクセントの違いなども指摘することが出来ます。
読み方の分からない漢字が出てきたら、その場で教えてあげてください。

②1日1ページ、1段落だけでも良いので、毎日読む。
学校から読む範囲を指定されていない場合でしたら、1回ごとのハードルは上げず、少しの分量でも良いので毎日続けてください。
同じ分を繰り返し読むことも効果的です。

③読むものは何でもアリ。文学作品にこだわらず、ゲームの攻略本でも良い。
大事なのは文章を読むことなので、興味のないものを嫌々読むくらいなら、ゲームの攻略本や漫画でも良いです。
漫画などは、登場人物ごとに声色を変える、感情を込めて読むなどの工夫をすれば、かえって表現力が身につきます。

④「自分で調べなさい。」はNG。分からない言葉が出てきたら、意味を教えてあげる。
「これ何て読むの。」「これどういう意味。」とお子さん聞かれた時に、「自分で調べなさい。」と言っていませんか。
せっかくお子さんが興味を持って質問をしてきたのに、「自分で調べろ。」と言われると、その段階で好奇心の扉が閉じてしまう可能性があります。
ゆくゆくは自分で調べられるようになるのが理想ですが、最初のうちはどんどん教えてあげてください。
もし、保護者様も分からない言葉が出てきた時は、一緒に調べましょう。
その時こそ、調べる力をつけるチャンスです。
辞書・インターネットなど、色々な手段を使ってください。

ついつい大人は理想を追い求め、高いハードルを課してしまいがちですが、「毎日少しずつ」「出来ることから」を心がけてください。
音読を通して読書の習慣がつけば、あとはお子様のペースに任せて大丈夫です。
自分で興味を持って読んでいる本なら、分からない言葉が出てきた時にも調べる意欲が湧きます。
知っている言葉が増えていけば、「意味が分からなくて読めない」ということが減っていきます。

千里の道も一歩からですので、まずはお子さんに寄り添い、一緒に読むところからスタートしてあげてください。

 

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